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スイスのレマン湖の畔ローザンヌに本社のあるSOCOREX(ソコレックス)社は1940年代の創業です。
当初は医療用のガラス製の注射器を生産していました。
注射器のコア部分であるバレルとピストンをガラスで精度よく成型するには職人の高い技術力が要ります。
その隙間が大きいと液体がピストンの裏に漏れ、隙間が小さすぎるとこすれてピストンが押せません。
スイスメイドの高い品質に人気があり生産に追われていました。
しかし時代の流れとともに注射器がその後プラスチック製に徐々に移行していきました。
大量生産のプラスチックの注射器はピストンの端にゴムリングをセットしてあり液体を押します。
また潤滑剤としてシリコーンが塗布されているのが普通です。
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SOCOREX社ではバレルとピストンがガラスどうしでゴムリングも潤滑剤も使用してません。
この技術を活かして分析時にノイズの出ない「理化学の分注器」と「動物のワクチン連続接種器」を生産し始めました。
あれから半世紀たち、今では世界60ケ国に輸出する世界的なトップメーカーになりました。